お手伝いをしている日本翻訳者協会(JAT)の友人から、Chicago Manual of Style (CMOS)のオンラインサイト上のクイズページを教えてもらいました。なかなか難しくて、トライした結果は80点でした。面白いので、よろしければどうぞ!
Chicago Manual of Styleは英文ライティングのスタイルガイド本です。いまはオンライン版もあるようですね。私は高校の時に教材として購入した(というか親に買ってもらった)書籍をいまだに使っています。(そろそろ買い替えるべきですかね… )
スタイルガイドといえば、先日も気になることがあって、JATの会員専用掲示板で質問したばかりでした。
和文では、「摂氏温度」は、「℃」という記号で表記することが多いと思います。これを英訳をするとき、私はこれまで「20°C」のように、数字とdegree symbolの間はスペースなしで記載していました。これは、Chicago Manual of Styleにしたがった書き方でもあります。
ところが、最近、「20° C」のように、degree symbolとCelsiusの間にスペースを入れて記載している特許文書を見かけました。気になって調べてみると、
(1)「20°C」のように、スペースなしとするのが正しい、
(2)「20° C」のように、degree symbolとCelsiusの間にスペースを入れるのが正しい、
(3)「20 °C」のように、数字とdegree symbolの間にスペースを入れるのが正しい
という複数の考え方があることを知りました。
そこで、JAT掲示板で、どれが正しいと思うか、質問してみました。
(1)が正しいとおっしゃっている方もいたのですが(私も同意)、NISTやASCのスタイルガイドでは(3)が推奨されているとおっしゃっている方もいました。また、American Medical Association’s Manual of Styleでも2018年11月から(3)を標準とすることとなったとの情報を提供してくださった方もいました。
つまり、(3)が正しい可能性があります。
ただし、(3)にしたがうと、英訳した際のワード数が増えてしまう、すなわち、訳文ベースで翻訳料を決める場合には翻訳料が上がってしまうことになります。
弊所では現在、訳文ベースで料金をご提示させて頂いているのですが、この件を受けて、原文ベースに変えた方がいいのかもしれない、と考えはじめているところです。