特許
【訳語の選択】「積層」は “laminated” でいいのか?
2025年6月13日 特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
「積層体」「積層構造体」という表現、よく見かけますよね。英訳ではつい laminated body や laminated structure としてしまいがちです。実際、Google Patents で検索するとそれぞ …
【参加レポート】英日・日英翻訳国際会議 IJET-33福岡
2025年6月6日 日常特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき
2025年5月9日(金)〜11日(日)にかけて開催された第33回 英日・日英翻訳国際会議(IJET-33)@福岡に参加してきました。 主催は日本翻訳者協会(JAT)。年に一度のこのイベントには、毎年国内外から多くの翻訳者 …
「複数の前記X」は “a plurality of instances of the X”?
2025年5月6日 特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
日本語の特許クレームを英訳していると、独立クレームで単数だった構成要素が、従属クレームでいつの間にか複数形になっている──そんな場面、わりとよくありませんか? そして、「これ、英語でどう訳そう……?」と毎回悩むことに。 …
今日のChat君:ちょっとドヤれたAI翻訳の一幕
2025年4月15日 特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
生成AIやAI翻訳、ほんとうに進化してますよね。私も日々いろんな業務で使っていますが、イチから翻訳する際には、できる限り使わないようにしています。理由は2つあります。 ① クライアントから許可をもらっていない以上、原稿を …
【書籍】Landis/Faberの第8版『Faber&Kowalski on Mechanics of Patent Claim Drafting』
2024年9月30日 特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
米国クレームドラフティングの基本書といえば、Landis氏、Faber氏の『Mechanics of Patent Claim Drafting』が挙げられます。米国クレームをどのように書くべきかを法令・判例に基づき解説 …
MPFについて改めて考える
2021年10月16日 特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
特許翻訳(特に英訳)をしていると、「『~するための手段』みたいな機能的記載に気をつけろ」という話を聞くと思います。今日は、機能的記載(means plus function=MPF)に出会ったときに特許翻訳者ができること …
[訳語の選択] 一周回って『付勢する』
2020年9月30日 特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
特許明細書では、特殊な二字熟語がよく使用されていると思います。「付勢」という用語も頻繁に登場します。『特許技術用語集』(日刊工業新聞社)には、「勢いを増加すること。勢いが付されること。to apply energy, t …
【平成28年(ワ)第14868号】「とき」は「同じころ」?「条件として」?
2020年9月23日 判例特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
和文(原文)のクレームに「~したとき」と書いてあったとき、どのように訳すか、悩むことはありませんか? 先日受けたセミナーで、「『~のとき』は『when』ではなく『in response to』と訳すと良い」という話を聞い …
[訳語の選択]『A,BおよびCの少なくとも一つ』をどう訳すか
2019年11月17日 判例特許翻訳翻訳者弁理士のつぶやき英語
和文のクレームで「装置は、A,BおよびCの少なくとも一つを含む」というような表現をときどき見かけると思います。これをどう訳すか、毎回悩んでしまいます。 和文が意図している範囲は、「Aだけの場合」、「Bだけの場合」、「Cだ …